★東京銀器とは★

始まり

江戸時代中期に、彫金師の彫刻する器物の生地の作り手として、銀師(しろがねし)と呼ばれる銀器職人や、櫛、かんざし、神興(みこし)金具等を作る金工師と呼ばれる飾り職人が登場したことが「東京銀器」の始まりでした。

特徴

金属工芸の粋とも言うべき東京銀器は、優雅で長持ちし、その上、無害なため、器物、置物、装身具等、日常生活の色々な分野で利用されています。鎚(つち)で打ち出す「鍛金(たんきん)」や、たがねを用いて文様を彫る「彫金」の製品が作られています。

作り方

銀を鎚で打って鍛え、一枚の銀板で器物の形を作り、表面の加飾を行います。加飾は、模様つけ用の金鎚(かなづち)を使い、丸鎚目(まるつちめ)、ござ目、岩石目等の文様を付けます。また、たがねを用いて彫刻を施すものもあります。

銀の魅力

銀の魅力は、金属でありながら温かみを感じさせるその独特の質感にあります。人類が古くから日用品を作るのに用いてきた銀は、熱伝導や可視光線の反射率などに優れています。大変柔らかいため加工しやすい反面、純度100%(地金)のままでは耐久性に乏しく、わずかな硬質の金属(割り金)を混ぜることで、さまざまな銀製品が作られています。現在は、鍛金・彫金・切ばめ・鑞付の4つの技法で装身具や各種置物などの様々な物がつくられており、世界に誇れるほどの独自性を持その伝統的な技法は、今もなお現代の「東京銀器」へと受け継がれています。